『80対20の法則を覆すロングテールの法則』著者の菅谷義博さんの講演を聴いた。
ロングテール現象が現れる典型的な例として、プロ向けに写真などのデジタルコンテンツをネットで販売しているDAJという会社が紹介された。80対20の法則から見ると、売れ行きのうちの20%超の部分で(つまり残りの80%で)59%の売上を上げているという。
特記すべきは、一度も売れていない商品が90%を占めていることである。裾野の広さを実感すると共に、インターネットにおけるデジタルコンテンツならではの現象であるといえる。すなわち、9割もの売れない商品を抱えることができるほか、売れている商品の中でも、最初の20%では41%しか売っていないのである。
今回、マーケティングの観点から得た知見は、マスマーケティングの影響は免れないことであり、また、ロングテール現象の十分条件は「自動化」でありネットビジネスではないこと、特にB to Bのビジネスにはなじみにくい現象であること、などである。たとえば音楽配信サイトでは、浜崎あゆみの曲を扱えば間違いなくトップクラスの売上を誇る。これは別途マスマーケティングがなされた結果を受けた現象であると説明される。
このネットビジネスにおけるロングテール現象の狙い方としては、「商品」のロングテール化戦略よりも、「顧客」のロングテール化戦略のほうが効果的である、というのが菅谷さんの意見であった。
近々、とても楽しみな音楽配信サイトが立ち上がる。
http://www.onqoo.jp/
である。主としてインディーズ音楽を紹介予定だ。インディーズといえば、裾野は果てしない。その顧客も大変に幅広いことが予想される。マスの影響を受けない市場であることから、先に挙げたDAJ式の現象が期待されるのではないかと、今から楽しみにしている。
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